(専門外来)禁煙外来
禁煙に至る気持ちの変化
禁煙に取り組むにあたって、ご自分が、または、禁煙を勧めようとしている人が、どのステージにあるのか、考えてみましょう。
| 前熟考期 | 変化を考えない考えない喫煙者 |
|---|---|
| 「自分は喫煙しても何の問題がなく、タバコを減らしたり、やめようとはしない。」 | |
| 「喫煙して問題があるかもしれないが、私はタバコを減らしたり、やめようとは思わない。」 | |
| まわりのものは、やめるように患者に言っているが、患者はそれを聞く準備ができていない。 | |
| 前熟考期では、患者は、やめると考えない。 | |
| 無知であるか(問題があると思っていない) | |
| 意気消沈している(あきらめている)。 | |
| 治療の目標 | |
| 禁煙による利益を見つける。 | |
| 患者の禁煙に対する考え、思い、不安、関心やこれまでの努力を認める。 | |
| 熟考期 | 変わろうと考えているが、踏み切れない気持ちもある。 |
| 禁煙を決心しつつある。 | |
| 禁煙しようと考えているが依然明確なプランは何も立てていない。 | |
| 今後6カ月以内に禁煙しようと考えている。 | |
| 具体的な禁煙方法を知りたいと考えている。 | |
| 治療の目標 | |
| 喫煙の利益と不利益を調べる。つぎに禁煙の利益と不利益について調べる。 | |
| 人生における目標について話合う。 →喫煙は目標を達成する際に妨げとなるか? |
|
| 準備期 | 喫煙者は、禁煙すると決心している。 |
| 減煙、禁煙を決心し、1週間以内に実行するつもりである。 →患者が変化するために準備するのを手伝う。 (依然として禁煙に不安を感じているが) |
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| 治療の目標 | |
| 禁煙の実行計画を示す。 | |
| 禁煙宣言書をつくる。 | |
| 薬理学的なサポートがよく行われる。 | |
| 禁煙に関する、明確で一貫した助言を与える。 | |
| 実行期 | 禁煙の期間を延長させる。 |
| 患者は変わり始める。どっちつかずが問題となるかもしれない。 | |
| 患者は、ライフスタイルを変えようとしている。 | |
| 患者は、禁煙による長期間の利益と引き換えに、短期間の苦しみを我慢する準備ができている。 | |
| 治療の目標 | |
| 各段階での特異的な行動変化にゆだねること。 | |
| 再喫煙の誘引を同定することに的をしぼり、その対処策の戦略を発展させること。 | |
| ささいな進歩でも認め、ほうびをあげること。 | |
| 必要とするすべての助けをえること。 | |
| 維持期 | 安定した禁煙の期間。 患者は再喫煙防止のテクニック(レビューとリハーサルなど)を通して禁煙を維持しようとする。 |
| 治療の目標 | |
| 同定と回避/予防・・・再喫煙の誘引と特異的な対案や代替行動について | |
| 自滅的な振舞いを同定する。 | |
| 変化するために何が必要かを明らかにする。 | |
| 自己啓発を調べること。 | |
| 定期的に健康をモニターする。 | |
| 再喫煙期 | 禁煙の期間の後、患者は再び喫煙し始める。 |
| 治療の目標 | |
| 恥ずかしい気持ちを減少させる。 | |
| 成功するための障害を同定する。 | |
| 再喫煙の誘引と出来事を徹底的にしらべる。 | |
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